シリア食材店でハリッサを買った時、柘榴モラセス(柘榴ジュースを煮詰めてシロップ状にしたもの)を買った。
こちらでは肉料理やサラダなど使われることが多く、気にいっていたが自分で購入するのは初めて。
予想はしていたけれど、ハマってしまった。
サンドイッチに一振り。噛んだ時、焼いたパンにジワっと染み込んでパンの香ばしさと共に香り立つのがこのところのお気に入り。
煮詰められたフルーツエキスの円くなった酸味と一体となった甘み。
少し煙っぽく舌に引っかかるような酸味、束の間ムスクを思い出すような芳香が気に入っている。
いきなり載せるのがゴーヤ炒めというのもなんだが、ゴーヤの苦味に良くあったので。
人参、椎茸の軸(残り物)、にんにくを炒め、ゴーヤを炒め合わせて蓋をする(ここにマッシュルームを入れたかも知れない。失念)。
時々かき混ぜながら、味噌、ハリッサ、柘榴モラセスを水で少し緩めた調味ダレを用意し、素材にほぼ熱が通ったところで全体に行き渡るように混ぜ合わせる。
タレを作った器で溶き卵を作り、卵液をフライパンに回しいれたら(この前に鰹節を入れた)蓋をして、一呼吸置いて火を止める。
程よく卵が固まれば食卓へ。
ゴーヤが苦手な相方にも味見をさせたら気に入ってくれた。
食べどまらない味であった。
この時、同時進行で海老、香菜、紫玉ねぎ、トマト、オレンジパプリカのサラダを作る。
海老は冷凍を水で戻して茹でる。
これと刻んだ紫玉ねぎ、トマト、オレンジパプリカ、香菜に、ライム汁をたっぷり合わせる。
そしてナンプラー、柘榴モラセス少々、ハリッサをざっと混ぜ合わせて。少しチリフレークを追加。
果菜の弾ける瑞々しい酸味と甘さにとろりんとした柘榴モラセスの加減、円くてじんわりくるハリッサと鋭いチリフレークの辛さが上手く合わさった。
家庭料理の面白さを感じた夕べであった(自画自賛)。