★番外篇:阿波のくにー 徳島はしりはしり2014.7(その2)
(←前回からの続き)
戻りの飛行機は夕方でした。
お昼をお友達夫婦の営むお店でいただいた後、
午後からの数時間は体力温存のため、知らない列車(徳島に電車はない)に乗って、車窓からの眺めを楽しむことにしました。
まずは時刻表とにらめっこです。列車の本数が少ないので、帰る時間も要注意。
徳島駅から南へ走る牟岐線に乗り、きれいな響きの名前に惹かれて「阿波橘(あわたちばな)」という駅で降りることにしました。
ワンマン列車が出発です。
少し走ると車窓の向こうに青々とした田んぼが一面に広がり、緑の大海原のように波打っています。そして、その中でしらさぎが遊んでいるのを見て、涙が出そうになりました。
1時間ほどで阿波橘に到着。帰るまで1時間20分ほどあります。
ネットの地図上で見た、津峯神社という山中の神社に行こうと思いましたが、期待していた地図が、現地に着くとどこにもありません。無人駅で駅員さんもいないし、タクシーもいない。取り敢えず、坂をぶーらぶらのぼります。
坂道沿いにはスペースをうまく活かした田んぼや畑が。
とんぼがたくさん飛んでいました。
昼顔にいろどられた石段がすてきです。
この蔓たちは、自分で這って行ったのでしょうか。
全貌。
蒸し暑かったこともあり、連日の疲れが出てきたので、津峯神社は諦めて坂を下り、伊島への連絡船の着く船着き場を見て駅前に戻りました。
お茶でも一杯、といきたいところですが、喫茶店らしきものは見当たらず・・・駅の自販機でお水を買って、ホームのベンチで風に吹かれて1人ぼーっと過ごしました。
車の音もほとんどなく、風と鶯をはじめとする小鳥の鳴き声にとてもリラックス。
ちなみに、駅の待合室はこんな感じ。
壁にはお遍路ポスター、
地元の広告の入った木の長椅子、年季の入ったゴザや座布団が良い味を醸しています。
無人駅なのに、空き缶ひとつ、チリ一つ落ちていませんでした。
またワンマン列車に揺られて徳島駅に戻り、ホテルで荷物を受け取って空港バスへ。
何をするでもありませんでしたが、のどかな空気に癒さたショートトリップでした。
徳島よ、さらば。また来ます。
続く→