寄付とキリスト教と経済と古代の祭りについての、夢を見た。
夢を書き留めることがあります。
意識では思いもよらない不可解な面白さや怖さを持ち、そして思い出すことができるものを。
クリスマス前の、眠りが浅い、よく眠れない夜に、理屈っぽい夢を見ました。
いつもはこういうものは書き留めませんが、メモします。
寄付について、の夢です。
もっと細かく言うと、寄付と、キリスト教と、経済カレンダーと、古代の祭り。この4つのイメージが重なり合いながら、アメリカにおける寄付を考えている夢。
ご興味ない方はスルーしてください。
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この夢を作った背景として、アメリカでは寄付は日常的に行われるものですが、特にホリデーシーズンは寄付のシーズンであること、そして寄付は施しではなくて自らの務めである、とする文化があること、
私個人が前々から生活史、宗教史に興味があって、そちら系の本を継続的に読んでいることを断っておきます。それらが適当に混ざったことは一目瞭然。
以下、概要。(長いけど)
クリスマス前の往来で、この時期恒例の、サンタクロースに扮したサルベーションアーミーのボランティアが鈴を振って寄付を募っている。(註:これは本当。)
ああ、やっぱりサンタクロースはこうやって、モノやお金を集めていたのね、と納得している時、場所がニューヨークの五番街に特定される。ロックフェラービルの前のクリスマスツリーと向かい合った、メイシーズの壁一面のクリスマスイルミネーションは、巨大なスノーフレークが現れては消えるもの。その壁の真ん中に、十字架にかけられた、本物のキリストの大きな影が落ちる。
見ながら、キリスト教は資本主義のアイデアを孕んでいたことを確認する。
キリストは殉死することで、人類の罪=負債を帳消しにしてくれた。人々はそれに倣って、稼いだお金の幾ばくかを手放すことで、罪の幾ばくかを手放して安堵する。
年末までの寄付はその年の収入から差し引かれるし、合理的だ(これは本当)。
五番街の喧騒とヨチヨチ歩き。人混みはもううんざりだ。
原始の農業の様子が現れる。高い空のもと、黄土色の服を着た人々が、石の鎌で、麦穂を刈り取っている。
おおむかし、人々が農耕栽培を始めたとき、一年草しか選ばなかった。実りのサイクルがタックスイヤーなのである、と再認識。
太陽が、大きなモミの木の頂上に輝いている。五番街ではなく、どこか暗い森の中。古代の人々が、その木の下に集っている。冬至の祭りだ。
太陽が新しく誕生する日に、木の暦で、あたらしい穀物の年の始まりを祝う。
・・・と同時に、もう一つのイメージが浮かんでいる。
どこかの部族の年末の祭り。大きな焚き木が巨大なクリスマスツリーのように燃え上がり、メリメリパチンと轟音を立てている。燃えているのは村人の家財道具。
村人は、興奮しながら自分の椅子や籠や残った穀物を炎の中に投げ入れる。
このお祭りで、富が偏らないように、毎年末に、残った食物と個人的な持ち物を一切合切燃やしてしまうのである。