先日のポソレの続きエントリーです。
ニューメキシコへ旅行した時にはたくさんの驚きがありました。その中の一つがチリペッパー(唐辛子)のおいしさと風味の豊かさです。
唐辛子はただ辛いだけではなく、風味を楽しむものだった。
これは目から鱗でした。
チリペッパーの原産地なので現地には様々な種類がありますし、食の味付けの基本となっていて、和食でいうと「出汁」のような位置づけと思われます。
あと、初めて知ったのはグリーンペッパーとレッドペッパーの違いでした。
現地では、未熟なうちに収穫した「グリーン」と、熟してから収穫した「レッド」を好みで使い分けます。料理を注文すると「グリーンかレッドか」と聞かれますが、「両方」もありです。その場合は「クリスマス」と答えます。
ニューメキシコを訪れたのは、ちょうどチリペッパーの収穫シーズンでした。(8月〜10月。)
青空市に行くとたくさんの種類のグリーンペッパーが出回っていました。鉄の網の大きな円柱型を横にした回転式のロースト器でどんどん焼いていきます。お汁が炎に滴り落ちて、なんともよい匂いが立ち上ります。
試食もあり、焼きたてを食べる事ができました。
それがもう、美味しいのなんの!!
マイルドなものは、辛みはほのかでむしろ甘みと旨味が強い。
Joe Parkerと Big Jimというのが気に入りました。
この時期、各家庭では一年分のグリーンチリをローストして、ジップロックに入れて冷凍保存するそうです。
一方、完熟のレッドは天日に干して保存するそう。それを挽いて粉にしたり、水で戻して料理に使います。
もちろん、こちらも色々な種類がします。
特に薫製させた「チポトレ」チリパッパーは、まさに鰹節のような濃厚でふくよかな香りと旨味を持っています。
先日のポソレでは、水で戻したものをペースト状にして使います。今度試してみたい、と思った次第です。
(おまけ:ニューメキシコの田舎のレストラン、ここは隠れた名店でした。何を食べても美味しかった。)
ポソレ